pH(ピーエッチ)
2021年5月26日
今週わが部署の朝礼は、化学のプチ講座を行っています。
講師は、品質管理担当の入社3年目になる社員。
今朝はpH(ピーエッチ)の話。
非常にわかりやすい説明で、営業の私にとってはとても有意
義な時間でした。
OEM製造を行う弊社では新製品の開発の頻度が高く、品質管理の面においてもpHは一つの重要な指標になります。
営業の現場でも、企画や試作の段階で非常に大切な指標です。
今さらですが、pHとは何か、おさらいしたいと思います。
pHはかつて「ペーハー」と呼ばれていましたが、現在JIS規格では「ピーエッチ」または「ピーエイチ」に統一されています。
pHとは簡単に言うと、溶液中の水素イオンの濃度を指しています。
H2O ↔ H+ + OH–
水は、このように「電離」(離れる)と「反応」(くっつく)を繰り返しています。
pHはこのとき生じているH+の濃度が高いか低いかを示す尺度になります。
つまり、液体の酸性・アルカリ性はその液体に溶けている水素イオンの量により決まります。
ちなみに、【家庭用品品質表示法】の「住宅用又は家具用の洗浄剤」の液性では下記のように区分されています。
■酸 性 pH<3.0
■弱酸性 3.0≦pH<6.0
■中 性 6.0≦pH≦8.0
■弱アルカリ 8.0≦pH≦11.0
■アルカリ性 11.0<pH
pHの測定が重要なのは、常に一定ではなく、溶けた物質が分解や反応を起こし刻々と変動するからです。
反応を観察する極めて重要な指標であり、目的に応じて、細やかな測定が必要なのです。
今日は朝からとてもいい勉強になりました。
いまさらと思うことを、再度確認することがとても大切だと感じました。(記 K. M.)