原料紹介

水溶性エラスチン「ファームエラスチン」

エラスチンとは― What is Elastin? ―

 エラスチンは、細胞外マトリクスの主要構成成分のひとつです。その他の細胞外マトリクスの主要構成成分であるコラーゲンなどは現在市場でよく知られていますが、近年までエラスチンは大量製造方法が確立されておらず、その方法が模索されてきました。生体内でエラスチンは伸縮性に富むゴムのような働きを、コラーゲンは伸びないワイヤーのような働きをします。エラスチンは、動脈壁や靭帯、腱、肺、皮膚など弾力性・伸縮性が必要とされる組織に多く分布しており、紫外線やストレス、加齢とともに減少することが知られています。

 皮膚中のエラスチンは、弾力性や肌のキメ・はりを保つ働きがあります。また、動脈中のエラスチン量は動脈硬化症などの疾病の進行とともに顕著に減少しコラーゲン量が増加し、最終的に動脈壁が肥厚して内腔が狭窄(通過しにくくなる状態)します。

真皮層イメージ図

特徴― Features ―

 九州工業大学との共同研究により不要タンパク質を丁寧に取り除いた結果、「水溶性エラスチン」を高純度で抽出・製造する方法のアルカリ処理を確立しました。また本来エラスチンは水に不溶ですが、「水溶性エラスチン」は水などにさらっと容易に溶かすことができます。パウダーとして仕上げており、加熱してもすぐに変性することはありません。

 ヒトエラスチンと豚由来エラスチンのアミノ酸組成は極めて類似しており、摂取することで加齢とともに減少するエラスチンを補う効果が期待されます。

皮膚中エラスチンの加齢変化について

見極め方― How to identify ―

「デスモシン」と「イソデスモシン」が含まれていなければ、エラスチンとは呼べません。

 エラスチンの中には、エラスチンにしか含まれていない特別なアミノ酸があります。「デスモシン」「イソデスモシン」です。

 これらのアミノ酸は「架橋アミノ酸」と呼ばれています。この2つが、エラスチンを構成する物質を、その名の通り橋となってつなぎ、エラスチンが成り立っているのです。

 逆を言うと、このデスモシンとイソデスモシンが入っていないと「エラスチン」とは呼べません。たくさんのエラスチン関連商品の中でも、この「デスモシン」と「イソデスモシン」が含まれていることが、エラスチン選びの大きなポイントになってくると考えられます。

イメージ図

安全性― Safety ―

安心安全な国産豚(SPF豚)を原料に使用しておりますので、
製品の原料(化粧品・食品等)として安心してお使いいただけます。

ページトップ