5Sの深堀り
2021年2月12日
先日の記事で取り上げた5S。
とても大事なことなので、もう少し深く掘り下げていこうと思います。
5Sとは工場をはじめとする仕事現場において重要な5つの要素の頭文字をとった言葉として、1980年代に製造業の専門誌で紹介されました。
wikipediaでは、こうあります。
『5S(ごエス、ごーエス)とは、製造業・サービス業などの職場環境の維持改善で用いられるスローガンである。各職場において徹底されるべき事項を5つにまとめたもので、4S運動に「躾」(習慣化の場合もある)を加えた5項。』
大切なことであるのは理解できますが、その本当の意味についてもう少し理解を深めてみたいと思います。
5Sの代名詞とも言えるトヨタさん。5Sを徹底することで、業績も向上すると言われます。
あなたの職場では、こんなことはありませんか?
仕事の最中に必要な資料やサンプル、製造現場では原料や容器などが見当たらずに、探し回る。
なかなか見つからず、何時間もかけて探し回る。
結局見つからず、愚痴る、イライラしながら、仕事を続ける、そんな経験はないでしょうか?
製造現場だけでに限らず、机の中、パソコンの中など、仕事中の探しものは案外と多いものです。
多くの人はものを探すことは仕事の一部と考えており、ムダと考える人は少ないです。
しかし、『探すこと』は仕事でなく、ただの『ムダ』なのです。
企業として、『ムダとは何か?』を全社でしっかり認識をする必要があります。
そういったムダを、なくすためには、5Sの徹底が必要になります。
トヨタ式の基礎を築いた大野耐一氏の有名な言葉があります。
「いらないものを処分することが整理であり、ほしいものがいつでも取り出せることを整頓という。ただきちんと並べるだけなのは整列であって、現場の管理は整理・整頓でなければならない。」
非常に耳が痛い言葉です。
これを徹底的に行えば、仕事上の「探す」「動かす」「運ぶ」といった「ムダ」を省いた状態になります。
またその状態を維持するために清掃が必要になります。
社内での徹底した5Sは、原価低減に大きな効果を生みます。
ムダを生み出さない改善を繰り返し継続することで、さらに効率のいい仕事ができる環境になります。
弊社も、5Sを徹底的にやり続けたいと思います。(記 K. M.)