プラスチック
2021年6月22日
今、私は出張中です。
出張中も以前に比べて外食の機会は大きく減り、食事はコンビニやスーパーで購入することがほとんどです。
もうすっかり慣れてしまいましたが、有料のレジ袋を利用することも多いです。
2020年7月1日から始まったレジ袋有料化は、廃棄物・資源制約、海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化などの課題に端を発しています。
実は、日本の1人当たりの使い捨てプラスチックの使用量は、米国に次ぐ2位(総排出量は中国が最多)です。
2018年6月にカナダで開催されたG7では「海洋プラスチック憲章」に署名せず、国によるレジ袋の規制がないなど、国際社会から厳しい目が向けられていました。
私たち日本人はプラスチックの過剰な使用を抑制し、賢く利用していく必要があります。
そこでこんな記事を見つけました。
正直、ついにきたか!という感想です。
(外部リンクに移動します)
世界最大級の消費材メーカーであるユニリーバが、紙ベースの容器を開発したそうです。
普段、私達が製造する健康食品や化粧品はプラスチック容器も多く使用します。
プラスチックは、非常に便利な素材です。
成形しやすく、軽くて丈夫で密閉性も高いため、製品の軽量化など、あらゆる分野で貢献しています。
しかし、前述したように、廃棄物・資源制約、海洋プラスチックごみ問題・地球温暖化などの課題があります。
微小なプラスチックごみが海に浮遊する量は、2060年までに約4倍になる――。
そんな世界初の将来予測が、九州大学・東京海洋大学の研究チームによって発表されていす(英科学誌『ネイチャー・コミュニケーションズ』2019年1月24日)。
またプラスチック循環利用協会「プラスチックリサイクルの基礎知識2018」の報告では、ゴミとして回収されたプラスチック類の内訳は、ストローなどの容器包装以外のプラスチック類は16.2%。ペットボトルは14.4%。
圧倒的な割合を占めているのが、弁当の容器やお菓子の袋などに使われる容器包装で67.6%だといわれています。
世界に比べ日本は過剰包装の傾向が強いと言われています。
弊社でも、製品の付加価値として包装に気を遣うことは多くあります。
丁寧な包装はサービスの一つ・品質の一つと考えられてきましたが、消費者がどこまで求めているかは疑問です。
このような脱プラ規制法令が世界に広がっており、この流れは様々な業種業態に影響しており、弊社にとっても他人事ではありません。
数年後には、弊社がこれまで普通に使っていたプラスチック容器は、すべて紙製に変わっているかもしれません。
これから作る製品や受託製造する製品にも、環境問題を意識し、メーカーとしてできることを考えていかなければなりません。(記 K. M.)