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2021年6月14日
世界の認知症人口は、2015年は4,680万人と推定されていますが、2030年までに7,470万人に増加し、2050年までに1億3,150万人に増加すると予測されているそうです。
〜世界アルツハイマー病レポート2015〜
そんな中、先日、素晴らしい報道がありました。
世界的にも深刻な問題「アルツハイマー病」に対して、大きな希望を与えるとても嬉しいニュースでした。
ADUHELM™(アデュカヌマブ) アルツハイマー病の病理に作用する初めてかつ唯一の治療薬として米国FDAより迅速承認を取得
https://www.eisai.co.jp/news/2021/news202141.html
(外部リンクに移動します)
今回アルツハイマー病の治療薬として承認されたのは、アメリカの製薬会社「バイオジェン」と日本の「エーザイ」が開発した新薬「アデュカヌマブ」。
「アデュカヌマブ」は症状の進行を抑えることを目的とした薬で、脳にたまった「アミロイドβ」と呼ばれる異常なたんぱく質を取り除き、神経細胞が壊れるのを防ぐとしています。
ただし今回の承認は「迅速承認」という仕組みで行われたため、FDAは追加の臨床試験で検証する必要があるとしています。
深刻で治療法のない病気への新薬を早く実用化するための「スビード」を重視した例外的な措置です。
今、日本でもワクチン接種率が高まってきました。
現在接種されているワクチンも、アメリカの米国政府のワクチン開発助成プログラムである「ワープ・スピード作戦(オペレーション・ワープ・スピード=OWS)」の成果です。
これも新型コロナウイルスのワクチンを早期実用化する「スビード」を重視したアメリカのプロジェクトということです。
現代は、これまでにない大きな社会変化の中で問題か起きており、そのスピードはこれまでにない速さです。
そして、それに対応するスピードか求められています。
特に安全が求められるワクチンや治療薬にまで、対応のスピードが問われる時代です。
それと同じように、弊社も社会の変化に対応する「スピード」にこれからは意識を向けなければいけないかもしれません。(記 K. M.)